小児歯科医の独り言 ー小児歯科専門医とはその2ー

今回は小児歯科専門医の役割について書いていきたいと思います。最初にお断りしておきますが、専門医以外で小児歯科を標榜されている歯科医院を攻撃する意思や否定する意思はありません。生半可な専門医よりも立派なお仕事をされている専門医以外の先生もいらっしゃいます。それに虫歯の治療やフッ素を塗るなどは専門医でなくとも不協力なお子さまでなければ出来ます。では小児歯科専門医とは何なのか?小児歯科の英語表記はPediatrics dentistry小児科の中の歯科です。小児科が他科と根本的に違うのは子どもの発達を診ることです。それと同様に小児歯科は歯科の立場から子どもの発達に責任を持つ科です。つまり小児歯科専門医の役割は歯や歯並びの異常を俯瞰的に診る事で子どもの発達上のエラーを予測し適切な発達を促す事が役割です。歯科的な問題を俯瞰的に子どもの心身発達への影響をを見るには知識もさることながら、長期的に子どもの発達を歯科を通して診た経験が求められます。技術職や専門職に限らず基礎的な知識や技術に裏打ちされた仕事上の経験は自分の知識や技術をオンリーワンなものにしていく経験をされている事を思えばご理解頂けるのではないでしょうか?もう少し具体的に言うと問題に対処する〝引き出し〟が多くなると言っても良いでしょう。子どもを主に診ている歯科医師とそうでは無い歯科医師との差は〝引き出しの数〟ではないかと思います。ですから小児歯科専門医の役割は一般歯科で迷われたり、上手くいかなかった子どもたちの受け皿、言わば二次医療機関的な立ち位置であるべきと思います。医療機関として不適切な表現かもしれませんが、小児歯科専門医にとっての顧客は歯科的問題を抱えた子ども達(僕は家族も対象と思っています。)ですが、子ども達の治療でお困りになっている一般歯科の先生方も顧客の一人と言えるのです。ですから、かみやま親子歯科ではより多くの子ども達に良い歯科医療を提供できるように、お悩みになっている先生方がいればお手伝いしたいと考えております。お力になれることがあれば何なりとお問い合わせ頂ければと思います。

小児歯科医の独り言 ー小児歯科専門医とはその1ー

かみやま親子歯科院長の島田です。このホームページを企画した当初から当ホームページを閲覧して頂いた方々に有益な情報提示をしていこうと考えておりましたが、ようやく始めることが出来ました。〝小児歯科医の独り言〟と題し、出来るだけ頻回に更新出来たらと考えていますので、是非ご愛読いただければと思います。

さて、記念すべき第1回目のお題ですが、小児歯科専門医について書こうかと思います。小児歯科と標榜されている医院と当院のように小児歯科専門医がいる医院との違いに戸惑っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?そもそも小児歯科は多くの歯科医院で標榜されていますし、ホームページを閲覧すると子どもの治療に力を入れていることを謳っていらっしゃる医院も見受けられます。しかし、そういった医院に小児歯科専門医がいるとは限りません。では、なぜ、多くの歯科医院が小児歯科を標榜できるのかと言いますと、小児歯科は我々のような専門医でなくても標榜可能な診療科目だからです。医療機関は広告を厳しく規制されており標榜できる科目が限定されています。歯科は診療科目として歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科の標榜が許されております。(医科はもう少し自由に標榜できるようですが・・・)歯周病科とか、入れ歯科とかが無いのはそのためです。また、標榜可能な診療科目は専門である必要はありません。歯科医師ならば誰でも標榜できます。ところが平成14年度から広告の規制緩和により小児歯科、口腔外科、歯周病、歯科麻酔、歯科放射線の専門医は専門医であると標榜可能になりました。では専門医とは何かと言いますと、それぞれの専門学会の認定を受けたその道の専門家ということになるでしょうか?ちなみに小児歯科専門医は日本小児歯科学会の認定を受けた小児歯科の専門家ということになります。小児歯科専門医の認定を受けるには5年以上、小児歯科学会に所属し学会が認めた大学などの医療機関で5年以上の臨床経験を有した上で小児歯科に関する報告を行い発表し試験に合格する必要があります。また、5年ごとの更新が必要であり、更新には規定された条件をクリアーしなければなりません(学会参加、学会発表など)。(http://www.jspd.or.jp/参照)つまり、認定には専門的な訓練を受けたという実績と証明が必要であり、更新には継続的な研鑽を積む必要があるということになります。これで少しは一般の小児歯科と専門医の違いが解って頂けたでしょうか?次回は小児歯科専門医とはその2として、小児歯科専門医の役割について書いてみたいと思います。


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